INTERVIEW 01

“つくり”から生まれる、
桑山のものづくりの美学

新卒入社 ・ デザイン開発課

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ものづくりが好きな私が見つけた
ジュエリーデザイナーという道

カメラマンだった父の影響で、撮影風景やキラキラと輝く宝飾品の写真を目にする機会が多く、ジュエリーは幼い頃から私にとって身近な存在でした。もともと手を動かしてものづくりをすることが好きだった私は、工芸やデザインを学べる東京都立工芸高等学校へ進学。その後、ヒコ・みづのジュエリーカレッジで、ジュエリーデザインやマーケティングを専門的に学びました。
 
数あるものづくりの工程の中でも、与えられた条件やオーダーに応じて絵を描く工程に特に魅力を感じ、ジュエリーデザイナーという職業を意識するように。ブランドの制作職や自身のブランドを立ち上げる道を選ぶ人もいる中で、クライアントに合わせて様々なテイストのデザインが求められる桑山であれば、より多くのことを学びながら腕を磨けると感じ、入社を決めました。

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JJAジュエリーデザインアワードへの挑戦

実は、専門学生時代に桑山と産学協同のプロジェクトに参加したことがありました。来場者数2万人を超える国際宝飾展(IJT)にて、学内選考を通過した学生の作品が展示されるという取り組みで、私も挑戦したのですが、結果は叶わず。しかし入社後、日本で最も権威あるジュエリーコンペティション「JJAジュエリーデザインアワード」への出品という大きなチャンスが巡ってきました。
 
社内でデザイン案を持ち寄る中、私の提案したハンドジュエリーが桑山代表作品として選ばれることに。私自身にとっても、そして桑山にとっても前例のないジュエリー製作で、先輩方のアドバイスや職人の皆さんの協力を得ながら、技術的な課題を一つひとつ乗り越えていきました。結果として、ドレスのように手の動きにあわせて姿が変化する、まったく新しいハンドジュエリーを完成させることができました。

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ジュエリーはどこから見ても
美しくなければならない

その作品は、「準グランプリ・厚生労働大臣賞」「ゲスト審査員賞」を受賞。学生時代には届かなかった舞台に、仲間とともに挑み、実現できた経験は今でも強く印象に残っています。
 
コンペに出品する一点モノであっても、桑山の名前で世に出す以上、デザインはもちろん耐久性においても妥協は許されません。「ジュエリーは美しくあることが大前提」という、大先輩の言葉を胸に、私は常に“つくりの美しさ”にも意識を向けています。ジュエリーデザイナーである以上、構造や技術を理解し、現場と連携する姿勢は不可欠だと考えています。
 
ジュエリーだけにとどまらず、3Dプロジェクトや金工の展示にも足を運び、現状に満足せず学び続けることを大切にしています。いつか、桑山を代表するデザイナーの一人として、誰かの記憶に残るジュエリーを生み出せるように——そんな思いを胸に、日々デザインと向き合っています。